花の石庭

日本庭園といえば、石組みに苔、砂利、竹垣など、

色の少ないモノトーンな世界が一般的。

今回は、そんな日本庭園を、

少しモダン、かつカラフルにリフォームしてみました。

滝石組のあいだに花壇(*^-^*)🌼

なんだか素敵じゃありません?

もともとは、水も流れる立派な滝石組に、

レンギョウ、センリョウ、北山杉、ナンテンなどの樹木がありました。

これではせっかくの滝石組も見えません。。。

草取りも年々しんどくなってきているし、お庭の起伏が多すぎて歩きにくいの…

とのこと。

「承知いたしました!」 (`・ω・´) ~°˖✧.*”✧.˖°✨

まずは草木を含めた表層を撤去。

土も搬出し、なるべくフラットなお庭をめざします。

大きな景石は、すべて滝石組のあたりにまとめて…。

100kgを超えるような大きな石は、

チェーンブロックという道具を使って動かします。

これなら微妙な位置にも的確に配置することができます。

ちなみにこのチェーンブロックは、最大1tまで動かせるタイプ。

ずいぶんとまとまってきましたよ。形が見えてきました!

滝石組以外のところは平たんに均してよく転圧し…、

そして下地には防草シートを敷設。

仕上げに砂利を敷きます。

うん、これでずいぶんフラットなエリアができましたよ!!

お次は塀沿い。竹垣を設置していきます。

既存のブロック塀にアルミ製の柱を固定し、

そこに塩ビ製の竹垣パネルを張っていきます。

最近の竹垣パネルは、実に精巧にできています。

竹の節のふくらみや陰影まで超リアル!

あとは染縄で化粧し、お花を植えたら完成(*^▽^*)

白花ジンチョウゲ、ナンテン、宿根イベリス、ローダンセマム、コプロスマ、

セイヨウイワナンテン(アキシラリス)、アルストロメリアなど。

また、滝石組の麓の花壇には、ラナンキュラス、ユリオプスデージー、

オステオスペルマム、クリスマスローズなど。

石組みのいかつい雰囲気を緩和させ、優しいお庭になりました。

柔と剛を感じる、“花の石庭”。

お庭内に2か所ある花壇では、季節ごとに植え替えを楽しむこともできますよ。

また、石の上に鉢植えなどを置いてみるのも楽しいかもしれませんね。

世界規模の大流行、COVID19。本当に大変な世の中となってしまいました。

一日も早く収束し、平穏な日々が来ますように。

心から願う毎日です。

<2020/3/28 “花の石庭”>