気がつけば2ヶ月近くブログを更新しておりませんでした…(^ ^;)
最近はインスタグラムのほうへの投稿が多く、
こちらが若干おろそかになっておりますm(_ _)m💦
昨年秋から手掛けさせていただいてました長野県軽井沢町の案件、
S様邸のお庭 “森の中の花庭” が暫定で完成しました。
当初は4月に最終の植栽にお伺いする予定でしたが、
コロナによる緊急事態宣言のために5月後半に延期。
それでもお客様のご要望にお応えして、
夏が来る前になんとか形にすることができました。
パラソルの下のチェアに座ったSさん、できあがったお庭をぐるりと眺め、
「どこのお庭に似ていると思われます?」
でも、「う~ん」と唸ったきり何も答えられなかった私。
沈黙を破るようにSさん、
「ロサンゼルス郊外のお庭みたいなのよね…」
「デッキテラスのある平屋の足元に、ボリュームある草木が植えられ、
その前に青い芝生が広がるの。」
目を細めて、嬉しそうにそう話すのでした。
ロサンゼルスに行ったことのない私には、答えられるわけのない質問でしたが、
そう言われて、なんだかうれしくなったことは確かです。
庭づくりを振り返ってみます。
まだ雪の残る3月下旬。
まずは土壌改良と高木植栽に伺いました。
もともとミズナラとカラマツを主体とした林。
そこに、ツリバナ、マユミ、ヤチダモ、オオヤマザクラ
などの落葉広葉樹が混ざる針広混交林。
樹の本数は多いものの、樹種の多様性はそれほど高くはありません。
そこで今回植えさせて頂いたのは、この敷地には生えていない落葉広葉樹。
ヒメシャラ、ナツツバキ、コハウチワカエデ、
ドウダンツツジ、ヤマモミジ、イロハモミジ、
ウラジロノキ、ソヨゴ(常緑)などの雑木の類。
重機を使って掘削し、植栽用の黒土を補充してから植えていきました。
今回搬入した黒土は約18立米。2tダンプで9台分。
3月はこれでいったん終了。そして5月。
石だたみ・枕木園路の制作、藤棚の制作、
アジサイやシャクナゲなどの低木類、バラ、宿根草、地被類の植栽など
細かな作業をしに伺いました。
敷地の中央には、石と枕木を使って園路をこしらえ、
その周囲にバラと宿根草を植えていきました。
今回植えたバラは、
クイーン・オブ・スエーデン(薄いピンク)
L.D.ブレスウェイト(深紅)
プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント(ピンク)
デス・デモーナ(白)
シャーロット・オースチン(黄色)
レディ・エマ・ハミルトン(オレンジ)
アンジェラ(濃桃)
など。
比較的耐寒性があるといわれるデヴィッド・オースチン傑出の
イングリッシュローズを中心に選びました。
苗のチョイスには、長野県坂城町のTHE ROSE SHOP(長野ローズ)さんの
竹内優人専務取締役が相談にのってくださりました。
とても気さくな方で、バラのことを色々教えてくださり大変勉強になりました。
私はふだん牛糞堆肥を使うことは多いのですが、
長野ローズさんは馬糞堆肥を推奨されているとのこと。
牛に比べ馬は胃が発達していないので、糞に素材が残存しており
そのため緩効性が高いとのこと。なるほどね~!
早速使わせていただきましたよ。
バラ苗の出荷三昧でお忙しいところ、快く引きうけてくださったこと、
心より感謝しております。
バラと宿根草のガーデンは、定期的かつ細やかな手入れが必要です。
現在は、Sさんとお手伝いさんが手分けしてお世話をしていますが、
秋には、再度私もお伺いし、細やかに手を入れさせて頂こうと考えております。
まだまだ宿根草も足りませんので、
定期的に株を追加する、入れ替えるなどのお世話も
必要になってくるかと思っております。
憧れであり目標の一人である「上野ファーム」上野砂由紀さんの
書籍やSNSをバイブルに、
フラワーガーデンに関する技術を高めていきたいです!(笑)
お庭は造り上げた時が「オワリ」ではなく「ハジマリ」。
このお庭の無限の可能性を、我ながら楽しみにしております!!(*^-^*)
みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^-^*)
<2020/6/18 “軽井沢、森の中の花庭が完成!”>