長梅雨がすでに恋しくなるほど、暑い日々が続いていますね。
でも、今日は久しぶりに雨の日でした…。
いつもなら雨だと憂鬱になるのですが、植物にとって“恵みの雨”と思うと、
気持ちは晴れやかでした(^_^)
さて、先月完成したお庭をご紹介。
京都市南区にある勝田水道株式会社さんの事務所前庭です。
最初のご相談では、「花壇をつくってほしい」だったのですが…
勝田社長さんとお話を進めているうちに、
「事務所っぽくしたくないんですよね」という言葉にピンときました(笑)
「それなら思い切って木をたくさん植えましょう。」
こんなナチュラルな事務所前庭になりました(*^_^*)
さいしょ下見させていただいたとき、
木目調の入口扉と木の看板、そしてランプ調の照明が目に入り、
これに合うような景色にしたいと思ったのでした。
では、いつものように、施工ダイジェストを見ていきましょう。
ポーチは温かみのある切り石で演出することに…。
長さ1.8mの階段石を、チェーンブロックを使って据えていきます。
板石は角をエイジング加工し、他の古材と雰囲気を合わせました。
ちょっとしたひと手間が、美しい景色に繋がります。
植栽エリアと舗装エリアの縁切りはアンティーク耐火レンガを積みました。
少し凹凸感を出すように白目地を入れ、レトロで優しい雰囲気に仕上げていきます。
そして植栽。
西向きの庭ですので、夏場の直射に耐えられるような樹種をチョイス。
木と木が互いに空間を分け合っているかのように、動きを出して組み合わせていきます。
高木の足元には、カラーリーフ系の低木や宿根草を添えて。。。
舗装部分は、ただのコンクリートでは味気ないので…
白セメントを加えた三和土風の土間仕上げにしました。
時間の経過とともにより味わい深くなっていくことでしょう。
木々もまた、それぞれが空間を探しながら、日を求めながら、伸びていくことでしょう。
「なんか、ジブリっぽい雰囲気がいいわぁ」と社員さん。
出来立てのはずなのに、どこか懐かしく優しい。和でも洋でもない景色。
確かに、ジブリの世界観を感じるかもしれませんね(*’ω’*)
石とレンガと植栽が奏でるやさしい物語のお庭が、またひとつ生まれました。
<2021/8/3 “こんな事務所で働きたい”>