( 滋賀県大津市・F様邸 / 2021)
家のリフォームに合わせて、お庭も全面改修させていただきました。
お庭の方位をまず見極め、西側に大きな木の群落を取り入れて木陰をつくることから考えました。でも冬場は陰になりすぎると暗くて寒くなってしまいますので、落葉樹主体にしたいと思い…コナラ、アオダモ、ジューンベリー、ヤマザクラ、ヤマコウバシなどを。落葉樹で西日に比較的強い樹種は限られていますので、その樹種選択はとても大事だと考えています。
まんなかは集いの場として芝生にしていますので、その周囲を高い木々で囲むようにデザインし、プライベート感を出しました。
和室前に石積みと高木植栽をすることで芝生広場との空間を区切りました。これなら、和室からは芝生やレンガ花壇は見えにくく、和のテイストを感じられる風景になります。
玄関前から芝生広場へのエントランスは、レンガとコンクリート枕木の園路で軽やかなリズム感で。お庭へ向かう高揚感を演出。
比叡山山麓の花崗岩真砂土は、目が細かく根詰まりしやすいので、土壌改良に力を注ぎました。ダンプトラック満載で搬入したバーク堆肥をはじめ、真珠岩パーライトや微生物活性汚泥、燻炭、もみがらなども混ぜ込んで基盤の土を改良し、縦横に張り巡らせた通気水脈の造作でお庭全体の水や空気の移動を設計しました。お庭の一角には、深さ1mほどまで重機で掘り下げ、そこに石を空積みして蓋をした天然の排水口を設けました(スライドショー8枚目)。大雨で表面排水が飽和した際は、この排水口に流れ込む仕組みとなっています。
シナノキ、スズランノキ、ナツツバキ、紅ドウダンなど、繊細な雑木も(もちろん生育環境を考えながら)植えていますので、今後の生育状態の経過が楽しみでもあります。
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