ベルギーの街に想いを馳せて

今月初めに完成した京都市西京区O様邸のお庭。

ベルギー産のアンティークレンガをふんだんに使用させて頂いた、ヨーロピアンテイストを感じさせる空間に仕上げました。足元は、夏場シェイドガーデンとなるので、日陰に強いカラーリーフを主体とした宿根草(ホスタ、クリスマスローズ、ヤブコウジ、ヒューケラ、アジュガなど)を。

このお庭には、いろんな種類の桜が数本、モクレン、そして樹高5mを超えるハナミズキが2本生えてお互いに枝葉を絡ませて緑陰をつくっており、すでに素敵な雰囲気のある空間でした。なので、ハード面を整えれば、絶対さらに素敵なお庭になるという確信がありました。

まずは背景となるフェンスの制作からはじめました。

フェンスのあいだ4か所ほどに、レンガを積んだ柱のモニュメントを配置。

背景の景色のアクセントとして効いてますよね。

アイアンフックもつけてみました。ここにこぼれんばかりの花鉢でも掛けてくださればと思って。

ベルギーの街では、建物の窓という窓から競い合うように花鉢を飾られていた、というOさまのお話からヒントを得たのでした。

リビングからお庭へのアクセスは、もとは壊れかけた小さな縁側があったのですが、これを撤去し、ちょっと広めのアウトドアリビング的なデッキを造らせて頂きました。

90度ではない個性的な建物の外郭に合わせたデッキ。

大工ではない僕、板材の加工にかなり苦戦しました(笑)

でも実は、僕の曽祖父は長野は善光寺の宮大工だったそう(*´ω`*)

その血をひいているから、きっとできる!そう自分に言い聞かせて(笑)

また、お庭の一角には、景色のポイントとしてレンガのモニュメントを制作。

アンティーク感を出すため、目地の仕上げにはこだわりましたよ。

モニュメントは少しアールをつけて強度を高めるとともに、立体感と動きを出しました。

レンガって石同様に表情豊かでおもしろいなぁと思った瞬間です!

園路は、ピンコロ石、ボーン型(骨型)レンガ、コンクリート平板など、もともとお庭にあったものを使わせて頂きました。また、立水栓は完全オリジナルで創作させて頂きました。

掘削時に、土の下から排水桝を発見しましたので、そこを受け盤としてモルタルで制作…

このように、ディテールまで丁寧に手を入れさせて頂き、足掛け2ヶ月の工事は完了したのでした。

リビング正面のハナミズキの足元には、いろんな種類のクリスマスローズを忍ばせてみましたよ。

リビングからの眺めも素敵です(*^_^*)

イマジネーション溢れる素敵な空間づくりをさせて頂き、ありがとうございました。

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<2022/2/20 ベルギーの街に想いを馳せて>