チェロが奏でる木立の庭(第二期)

<京都市西京区 K様邸 / 2024>

2022年にリビング前をリガーデンさせて頂いたお宅から、和室前も改修してひとつの庭として繋げてほしいとの嬉しいご依頼です。和室前は、棗型の水鉢があるつくばいが印象的な空間。このつくばいの棗は動かさず、役石をすべて崩して配し、背後に石積みを横断させて石積みの中から水が流れるようにリノベーションさせて頂きました。

2回にわたって手がけさせて頂いたガーデンは、周囲を広々とした芝生に囲まれておりますが、部屋の中から見ると森の中にいるような錯覚になるという、ひとつで2度楽しめるガーデンです。樹高6mあまりの木もありますが、ご近所に落ち葉が舞いこむなどの心配はなく、また、木々のあいだからの抜け感も風通しもよく、夏は木陰、冬はこもれびと、とても快適なフォレストガーデン。周囲の芝生は、ご主人様自らが手塩をかけてメンテナンスされており、いつお伺いしてもプロ顔負けの美しい仕上がりとなっています。もともと芝生の中にあった3石の景石の配置が大変心地よく(過去に据えられた庭師さんのセンスの良さを感じます)、その石とのつながりも意識しながらお庭をつくらせて頂きました。和庭ではありながら、どこかモダンな雰囲気を奏でるガーデンになったかと思います(*^-^*)

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まくりんのもり(マクリン幼稚園園庭)

<京都市左京区下鴨 学校法人マクリン幼稚園 / 2023>

2023年秋にリニューアルさせて頂いた「まくりんのもり」。京都市左京区にあるマクリン幼稚園さんの園庭です。

園庭の一角に元からあった築山の芝生がはげて土がむき出しの状態だったのを何とかできないか、とのご相談からご提案させて頂いた案件。このたびの改修工事で、築山全体を石や緑で覆うことで土の流出を防ぐとともに、築山内に園路をいくつもつくることで、あそび場の要素も含めた空間へと変身させました。

土が流れないようにするには、土木的観点からいえば擁壁やブロックなどの土留めがシンプルで効果的とは言えますが、土中の空気や水の動きのことを考えれば、自然素材のもの、究極的には植物の根で留めるのが健全。要は表層を水が滑り流れないような土の構造にしてあげることが一番大切です。また、大きな木を複数植えることで木陰ができ、夏場の子どもたちへの日除けにもなります。足もとにはいろんな種類の草花を植え、見た目の楽しさや子供たちの身近な自然への興味関心を促し、自然教育的な面も期待しました。たくさんの木々や草花を植えたことで、ちょうちょやバッタ、カマキリ、トンボ、アリ、蜘蛛など、やってくる昆虫の種類が格段に増え、子供たちは虫探しを楽しんでいるとのことです。ジューンベリー、ガマズミ、コナラ、シラキなど実のなる木も増えましたので、今まで見たことのない野鳥が訪れるようになったとも聞いております。

大きな石を使っているので、本当の山のように険しく危ないところもありますが、そういった外遊びの中で、危険予知を含めた自然体験を重ねていってもらえれば、将来に役立つのではないかと思います。先生方の安全管理や監視も大変ではありますが、それを含めた幼稚園さんの日々の勇気と愛情、思いやりによって維持されているとも言えます。本当に心より感謝です。どうか末永く見守っていければと思っております。

ただでさえ子どもの数が少なくなっているわが国、そして自然とのふれあいの機会が格段に減ってきている現代において、このように自然豊かでサステナブルな園庭のある幼稚園や保育園がふえていくことを心より願っております。

ご興味・ご関心のある園の経営者の方々、よろしければご相談ください。もちろん遠方でも構いません。

どうぞよろしくお願いいたします。

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