森の授業

10月に入りましたが、今日の京都市の最高気温はなんと33℃!

夕方から晩には土砂降りの雨(夕立)も降り、なんとも夏らしい一日でした。

さて今日は、先月中旬に近所の小学校にゲストティーチャーとして招かれ、半日授業(1~4時間目)をしてきたことについて書かせて頂きたいと思います。

↑宝ヶ池公園のようす。

コナラ、アベマキ、アカマツ、タカノツメ、コバノミツバツツジ、ネジキなどを主とした落葉広葉樹林。

この小学校(3年生を対象)に招かれるようになって早8年。すっかり恒例の授業として認めてくださっています。

だからといって、授業内容は決してマンネリ化しないよう、毎年担任の先生方とその年のストーリーを話し合って決めています。

今年のテーマは、″宝ヶ池・自然たんけんたい”

各クラスを、「樹木グループ」「草花グループ」「虫グループ」「動物グループ」の4班に分け、それぞれの対象について夏・秋・冬にわたってしらべてまとめていく、というもの。

今回が第一回目。

まずはイントロダクションとして、教室でパワポを使って授業させて頂きました。。

宝ヶ池は、ため池のある公園として整備されていますので、たいていの子供さんは遊びに行ったことがあるようです。

(毎冬の校内マラソン大会で池を周回しますので、それで馴染みもあるようですよ。)

 ・森のなかの木は決してまっすぐ生えているわけではないこと

 ・太陽の光をめざして競争しあっていること

 ・キノコは「木の子」、で樹木と密接な関係にあること

 ・宝ヶ池でみられる生き物について

 ・宝ヶ池は大むかし海の底にあったということ

 ・チャートという石について

 ・生き物はみんなつながりあっていること(生態系)

 ・京都の森では鹿が増えていて、森や農作物が被害にあっていること

 ・でもそうなったのは人間のせいであるということ

 ・森はもともと日本人にとって身近な存在であったということ

 ・私たちは自然からたくさんの恩恵を受けていること

 ・五感をつかって森を観察してみよう

などを、3年生でもわかるような内容にかみくだいてお話させて頂きました。

そして実際に宝ヶ池の森へ向かいます。

観察開始。

最初に教室でお話したためか、子供さんたちは、森の中のいろんなものに興味・関心を示します。

「あ、これチャートちゃう?」

「木は本当にみんなななめに生えてる!」

「もう来年の花芽がついてるよ」

「この木はなんていうの?」

「コクワみつけた!」「いやこれはネブトやね」

「ヤマゴキブリや~」「きゃー!!」

ネブトクワガタ(♂・♀)。やっぱりクワガタは男子に大人気。

虫に詳しい子もたくさんいました!

ヤマゴキブリ。名前で接近NG出す子もいっぱいいましたが、実はのそのそと動きは遅くて結構愛らしいんですよ。

こんなものを見つけた子も。

「よしのさ~ん!この傷はクマのひっかきキズかな?」

これはオス鹿が角をこすりつけた跡。クマの爪でしたら数本が縦平行につくはずです。

…ていうか宝ヶ池ではクマはたぶんいません(^-^;💦

時間を忘れて山を走り回る子供たち。

夢中になりすぎて何もメモできてない子も(やっぱり)いましたが、それぞれ有意義で楽しい森タイムを過ごしてくださったのではないでしょうか。

こうした経験をきっかけに、身近な自然に少しでも興味をもってもらえれることを期待して。

この授業を受けた子供の何人かが、将来おとなになって美しい森や自然を守り育てていく力になっていただければ幸いです。

これからも地道に活動していきたいと思っております。

「はなかっぱみたい~」て誰かが叫んでました(笑)

<2019/10/1 ”森の授業”>