こもれびの花庭(庭花の実験的ガーデン)

年明けから合間を縫ってコツコツと手を加えてきた自宅の裏庭。

もともとウッドデッキ(杉材)があったのですが、

10年以上も経つとところどころ腐ってきたので、この際思い切って解体し…。

やりたいことをやり続けた4ヶ月のち、ようやく形になりました。

“木漏れ日の花庭”。

いわゆる「雑木の庭」というのは最近とても増えています。

私は山や森が好きなので、野山の風景を庭に表現するのはとても楽しいと思います。

でも、ここは「森」ではなくやっぱり「庭」。

「雑木の庭」といえども、日本の自然風景、いわゆる里山の風景、

というものを忠実に表現することに固執する必要はないのかな、

と最近は考えるようになりました。

「雑木の庭」のナチュラルな雰囲気を持ちつつも、

足元は四季を通して彩り豊かなお庭、というのも素敵だろうな~なんて考えながら…

まずは自邸でやってみるか、ということに。

ブラキカム”ブラスコ”、ゲラニウム”ビルウォーリス”、サギソウ、ロベリア、

シラーカンパニュラータ(ヒヤシンソイデス)、姫小菊、キランソウ、

ベロニカ”オックスフォードブルー”、”マダムマルシア”、”ミッフィーブルート”、

クリスマスローズ、ガーデンフクシア、エロディウム(ヒメフウロ)、

ギボウシ”ハルシオン”、”パトリオット”、フクロナデシコ、

そしてライラックなど…

いまは紫からピンクの色合いの宿根草や樹木が咲き誇っています。

また、アズキナシ、シラキ、ナツハゼ、カクミノスノキなどの雑木が茂る足元は、

少し穏やかな色合いで。

ここには、エビネ、ヒメスミレ、イカリソウ、オダマキ、ホウチャクソウ、セッコクなどが、

苔むす溶岩石のあいだから清楚に顔をのぞかせています。

一方、奥はレンガで花壇をこしらえ、思い切り花を楽しめるようにしました。

レンガは中国の古材。釉薬のような汚れがついていたりしてとても良い味わい。

床材は日本の古材板石とインド斑岩(フランドルポルフィード)。

ひとつひとつが形も大きさも微妙に異なるところがまた味わい深く素敵です。

花壇には、バラやクレマチスのほか、チューリップ、ジキタリス、その他

季節の宿根草を盛りだくさん仕込んでいます。

チューリップは原種系、変種系の球根を5~6種類ほど混ぜ合わせて寄せ植えしました。

花束のようなまとめ咲きが可愛らしいですよね。

そのほかにもこのお庭には、実験的につくってみたものがあります。

物置の背中をやんわり隠せればと、コッツウォール風の石積みを…。

でもこれ、実は石ではありません。

解体した真砂土舗装材の破片を積んでみたものです。

とあるお客様のお庭で解体した廃棄物。

“捨てればゴミ、使えば資源”。

アイデア次第で、こんなに美しく再利用することもできるんです。

…このネタ(真砂土舗装材の再利用)は、またどこかで使えそうです(*^^)v

車輪なんかを添えると、まさにソレっぽくなりますね(笑)

このように、ちょっとした構造物は、お庭の中の良いアクセントになり、

お庭全体の空間がぐっと引き締まります(*^-^*)

また、物置の足元には、オリジナルの板石を据えてみました。

ライン状の模様が入っているのわかるでしょうか。

もともとバーナー仕上げだった敷石を、叩きビシャン加工を施して

このような模様に仕上げてみたのでした。古材のような優しい円みを感じますね。

石の側面は機械で切削してあったのですが、角を取ってちょっと加工するだけで

使い込んだ感を演出することができます。

中国古材の黒い石臼とのコントラストがまた、良いアクセントになってますよね。

山石(チャート)の石だたみ。モルタルは一切使わず、土で決めています。

目地に苔や草花が繁茂していくことを期待して。

いろいろな要素をふんだんに盛り込んだ、“木漏れ日の花庭”。

まだまだ成長中ですが、これからも日々目が離せません。

きっとこれからも、少しずつ手を入れ続け

マイナーチェンジをし続けることでしょう(笑)

雑木と花の庭。木漏れ日の花庭。

四季の彩りと変化を感じるお庭。

こんなお庭にしてみた~い♪、とお考えの方、

庭花 niwahana landscapes kyoto まで

いつでもお気軽にご相談ください(^_^)

< 2020/4/26 “木漏れ日の花庭” >