最近アンティークレンガを使うお庭づくりが増えてきました。
石も素敵ですが、弊社で使うこのアンティークレンガは、
色味がナチュラルで赤赤しておらず、
景色になじみやすいのが人気の秘訣かもしれません。
新築のお宅では、ちょっと浮いてしまうかもしれませんが、
お庭のリフォームでは景色にフィットするように思います。
ひとつひとつ色も形も微妙に異なるところがまた素敵ですね。
耐火レンガですので、煤灰や釉薬などがついていたりするのもいい( *´艸`)
ウッドフェンスや枕木、そして植物との相性も抜群です♪
では、メイキングをダイジェストでご紹介。
お庭の片隅。植栽はされていたのですが、これといったアイスポットもなく、
雑草とともにフェイドアウトしていたかのような空間。
奥様がお花を愛で育てるところがあればいいな!とお話されておられたので、
お花のボーダーガーデンをご提案させて頂きました。
理想のイメージは、滋賀県の某お菓子屋さんのお庭だという(笑)
手前の芝生も張り替えるため、まずは表層を剥離する作業から始めました。
そして花壇と芝生のエリアを区画すべく、枕木やレンガをならべていきます。
アンティーク枕木。実際に鉄道に敷かれていたものです。
1本80kgくらいあるんですよ。これがまたなかなか重い💦
塀沿いにもレンガを積んでいきます。
これはウッドフェンスの柱がわりとなる飾り。
花壇と芝生との間にもレンガを敷きます。
花壇の手入れをする際の通路であり、芝生が花壇に入り込んでこないよう遮るためのものでもあります。
ウッドフェンスの制作。
定番のヒノキ板。もはや背後にブロック塀があるなんて思いもよりません♪
そしてメインディッシュの植栽。
まずは土中環境を整えなければいけません。
もともと地盤が固く、根が下へ伸びにくい土壌のため、
高木を植えるところの周囲を中心に縦穴や横溝を掘り、
空気や水の通り道をつくりました。
そして改良土を盛って地形に起伏をつくり、高木→中低木→下草の順に植えていきます。
大きなジューンベリーをボーダーのポイントとし、その周囲に低木を寄せていきます。
こうすることで木陰が形成されるため、半日陰の宿根草も育つことが可能になります。
宿根草を植え、表層にマルチングをしたら完成です!
木陰の半日陰ゾーンには、ホスタ、クリスマスローズ、ヒューケラ、ティアレラ、
アルケミラモリス、フッキソウ、宿根キンギョソウ、リシマキア、ゲラニウム、シレネなどを。
一見日当たりが良いほうが花咲きがよさそうなものもありますが、
夏の暑さで弱ってしまうものは一日中直射があたるのを避けたほうが良いのです。
このお庭の完成は5月中旬。
例年より早い梅雨入りが、植物たちの根付きに追い風となってくれることを願って (*^▽^*)✨
<2021/6/4 “彩りのボーダーガーデン”>