かなり遅れ気味の投稿ですが…💦
5月に開催させて頂いた京都市左京区下鴨でのオープンガーデンのご報告。記憶がフェイドアウトしないうちに、記録させて頂きますね。5/21土22日29日の3日間開催し、なんとのべ170名を超える方々がご来園くださりました!
私がこれまで手掛けてきたお庭の中で、不特定多数の方がお越しくださる空間としては、カフェや着物やさん、宿泊施設などはありましたが、個人邸のお庭を、事前に広く告知してのオープンガーデンとして公開するというスタイルは私にとって初めてのこと。当初は、告知したはいいものの、果たして来てくださる方がいるのだろうか、という不安がかなりあったのですが…。ありがたいことに、たくさんの方が申し込んでくださいました(^^)
「循環と再生」をキーワードにしたこのお庭。庭づくりにおける環境負荷への軽減をどれだけできるか挑戦したところもあります。古材や廃棄物を再利用するという物質循環への配慮はもちろんのこと、雨水は人工的に排水せずにすべて土の中に還元させるような仕組みをつくったほか、ウッドフェンスやパーゴラベンチなどで使用した木材はすべて地元京都産を使うといった、地産地消にも配慮しました。(詳しくは“作庭集”のページを参照)
ご近所の方をはじめ、インスタやホームページをみて応募してくださった方もおられ、遠くは愛知、三重、兵庫などからもお越しくださいました。
造園関係者は注目することろが違います(笑)
土中環境の改善方法などについてもご説明させて頂きました。
お着物でお越しくださった方も。
森のような空間で、優しい風と柔らかな音色に包まれて、素敵な時間を過ごして頂きました。
物置小屋の中には、ご近所の作家さんによる一坪個展も。このお庭を見て感銘を受け一気に描き上げたという絵は、京都現代水墨展で特別賞を受賞されたとのこと。私まで光栄に思いました!
たくさんの想いが詰まった「循環と再生の庭」。
お施主様であるO様の温かなご厚意から、私自身が好きなことを思う存分やらせて頂いた面もあり、私の世界観や今後の方向性を示唆できる代表作になったことはいうまでもありません。。。
内容の良し悪しや好みは別として、オープンガーデンによって多くの人の目に晒されることは、ガーデナーとして背筋の伸びる刺激的な体験であり、庭づくりに向き合う姿勢が大きく変わりました。
このお庭の物語は、まだ始まったばかりです。これから季節・年月を重ねるたびに、より一層深みを増していくことでしょう。景色がさらに醸成されたころ、再びここでオープンガーデンをできればなーとも思っております。
このような企画を快諾してくださったO様をはじめ、この日のためにお時間をつくってお越しくださったご来園の皆さま方、ライアーを演奏してくださったJさま、庭づくりを手伝ってくださった仲間たちには、本当に感謝です。
ありがとうございました!!
そして、これからも庭花 niwahana landscapes kyoto をどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
<2022/9/17 「循環と再生の庭」オープンガーデン>