あふれくる箱庭

<京都市左京区 F様邸 / 2024>

玄関横にあるピンコロ石で囲まれた四角い花壇のような謎のスペース。そこをどうしたらよいか、とのご相談がはじまり。花壇にしては奥行きがあり、自分で植栽するにはもてあます広さ。ということで、起伏を付け、大小の樹木や草花を植え、石だたみやベンチをつくり、花壇ではなく庭として造り上げさせて頂きました。

折角なので、ビフォーから見ていただこうかと思います。

これが最初の状況。これは庭というより砂場か花壇ですよね。

小さなお子さんが2人おられるご家庭でしたので、子供たちも楽しめるような雰囲気を大切にしました。

この「箱庭」、このスペースに収まりきらないほどのものを創造しよう!と思い立ち、テーマは「あふれくる箱庭」に。

重機を使用し、深さ1mほど掘り返しました。周囲を舗装されていたりコンクリートなどで固められているところは土中に空気や水が通りにくいため、土が押し固められて粘土化していることが多いのです。固くなっているところをよくほぐし、バーク堆肥やパーライト、竹炭、もみがらなどを混ぜ込んで土壌改良をしていきます。まさに土に息吹を吹き込む作業!

ピンコロの枠にとらわれるとスケールが収まりがちになるので、一部をはつって石だたみをはみ出させました。

文字通り「枠」にとらわれない発想で、空間を形作っていきます。

樹木植栽後、その間を縫うようなルートで石だたみをつくっていきます。モルタルは一切使わず、厚めのものをハンマーで打ち込み組み合わせていきます。景石もいくつか置いて景色に変化を。

花植えや石だたみの目地入れなどは、お子様たちにもお手伝いしていただきましたよ♪

目地には竹炭と砂を充填しました。カチカチに固まり過ぎないよう、そして草木の根が(バクテリア等とともに)よく伸びるように。

こうして一緒に手がけた思い出は、大きくなっても覚えてくれてたらうれしいものですね(*^-^*)

楽しいお庭づくりをさせて頂き、ありがとうございました。

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