循環と再生の庭

<京都市左京区 O様邸 / 2022>

閑静な住宅街の一角に、突如として現れた森。

柔らかな木々が風にそよぐたびに優しくこもれびを落とし、小鳥や虫たちのオアシスにもなっています。

まるで森の中に家があるような、緑に包まれた空間。飼われている2匹の犬たち(黒柴)も、このお庭をとても楽しんでくれているよう(笑)

緑いっぱいの庭をつくることは、一見環境に良いことしかないように思えますが…

つくる過程では、解体に伴う廃棄物の発生や重機等使用によるCO2排出など、環境への負荷の要素があることは否めません。

そんなアンチテーゼを私なりに解釈するため、「環境への負荷軽減」をコンセプトとしてつくらせて頂いたのがこのお庭。

このお庭には、環境負荷削減のための8つのこだわりを詰め込んでいます。

1.土の中の空気と水の流れを考えた、通気浸透水脈の造作(土の中の環境の再生)

2.解体材(真砂土舗装材)を積んだコッツウォール風の石積み(廃棄物の再利用)

3.掘削時に出てきた川石を積んだベンチ(現場発生物の活用)

4.古材を使った石だたみ(既存石・京都市電の敷石・石臼などの再利用)

5.古材耐火レンガを使ったアンティークな物置小屋(古材の再利用)

6.解体時に発生したコンクリートガラを使ったバードバス(廃棄物の再利用)

7.地元京都産の桧材を用いたウッドフェンスとパーゴラ(地産地消によるCO2排出の削減)

8.これら「循環と再生」を象徴したストーン・サークル(サイクル)のエントランス

一貫したコンセプトを通すことで、お庭全体がひとつのストーリーとして繋がりました。

施工中から近所の方々から注目されたこともあり、完成後にはお披露目としてオープンガーデンを開催。

翌年にもバイオリニストやギタリスト、書道家、画家など様々なアーティストをお招きし、芸術祭のようなオープンガーデンを開催。京都内外からたくさんの方々にお越しいただき、楽しんでいただきました。

本来プライベートであるはずの個人邸のお庭で、いろんな方がいろんな形で楽しめる、という価値観の広がりによってお庭の魅力も増したように思います。

コロナを機に閉鎖的になりつつあった“ご近所づきあい”が、新しい形で「再生」し、地域コミュニティが好「循環」した「循環と再生の庭」。心ひろいO様には、心より感謝です。ありがとうございます。

オープンガーデンのお知らせ

京都市左京区下鴨で現在施工中(2022/5上旬完成予定)のナチュラルガーデン「循環と再生の庭」のオープンガーデンを開催します。

四季を感じる癒しと彩りの空間、高低ある柔らかい樹形の木々が織りなす里山(明るい森)の風景をベースとしながらも、おとぎ話の世界のような温かで居心地の良いお庭に、あなたを誘います。きっと、あなたの中のノスタルジーの琴線に触れることでしょう。

また、土地のもつポテンシャルを最大限に活かした土中環境への配慮や、廃材や再生材(コンクリート、レンガ、石など)を使った様々なガーデンアイテムも見どころです!

当ガーデンの設計・施工担当の、吉野ひろき(庭花 niwahana landscapes kyoto / ガーデナー)が、このお庭の見どころのご紹介、植栽のプランニング、土中環境への配慮(土の中の水や空気の動きまで)、生活の中でお庭をもつ意義、私の庭観など、多岐にわたるお話とともに、お庭のご案内をさせて頂きます。

日程:2022/5/21(土)、22(日)、29(日)

   全日とも、10:00~17:00(小雨決行)

   1時間ごとの事前予約制。

   (コロナ感染予防のため、人数制限をさせて頂きます。)

   見学はマスク着用にご協力願います。

   近隣にコインパーキングがありますので、お車でもご来場可。

   なお、スペシャル企画として、音楽家で当庭主のご友人小野純子さんによる

   ライアーコンサートを行います。

   2022/5/21(土)11:30~、14:30~、および5/29(日)11:30~ の3公演

   各回とも、20~30分程度を予定しています。

   ※ライアー:ハープのような弦楽器。

     ノスタルジックなこのお庭にとてもよくお似合いのライアーの美しい音色を、

     心ゆくまでお楽しみくださいませ。(こちらは雨天中止とさせて頂きます)

ご自宅のお庭づくりやリフォームを考えていらっしゃる方はもちろんのこと、植物やお庭めぐりがお好きな方、お散歩がてら、造園関係者など、ご興味・ご関心ある方でしたらどなたでもかまいません!

どうぞ、お気軽にご参加お申込みくださいね♪

(無理やりの営業活動などは、こちらからはしませんのでご安心ください。)

近隣には、下鴨神社(糺の森)や京都府立植物園、鴨川などがあります。

お天気がよろしければ、ご一緒にお楽しみくださればと思います!

お申込み方法:

 メール info@niwahana-kyoto.com

 または、インスタグラム @niwa87saku39 のDMでもかまいません。

 代表者のお名前、希望日時、参加人数を明記の上、お申し込みください。

 お申込の方には、順次個別に、現地のご住所などをご連絡させて頂きます。

 (個人宅のお庭のため、お申込み者の方だけにお伝えさせて頂いております点、

  ご了承ください。)

 細かいお時間のご予定はまだという方、とりあえずお申込み、という形でも構いません(#^^#)

 どうぞお待ちしております。

庭花 niwahana landscapes kyoto

ガーデナー:吉野ひろき

<2022/4/21 オープンガーデンのお知らせ>

雑木の庭は、オーケストラのよう

一気に春めいてきました。

気温が上昇すると、木々の新芽はぐっと膨らんできます。

さて、先月完成したお庭をご紹介します。

芝生がメインのこのお庭。

その芝生の片隅、和室前を中心に、こじんまりした和庭がポツンとあったのですが、なんとなく違和感があったので、このたびお庭のリフォームをご提案。和室からだけでなく、リビングからも木立が見えるよう、雑木を植えたしました。

景色のアクセントとして、石だたみを。

もともと灯篭へ向かって敷かれていた飛び石を、ところどころにあしらって。

では、このお庭のリフォーム状況を、ダイジェストで追ってみましょう。

まずは、リフォーム予定範囲の芝生を剥がしていきます。

ご主人が丁寧に管理されている芝生を剥がすのは、若干気が引けましたが…(^_^;)

そして石だたみをつくっていきます。

石仕事は、職人ごとに個性がでます。

でも、全体で統一されたリズム感が大事なので、そこに気を付けながら、

時折ポジションチェンジをしたりして、個性が偏らないように配慮しました。

今回使用したこの白い石は、岐阜県産の和良石。

錆がかった花崗岩。細かな加工がしやすく、しかも面が出ているので、とても使いやすい石でした。

さいきん庭師に人気の石なのがよくわかります(笑)

石だたみ制作の途中ですが、樹木を搬入です。

今回の現場は、搬入ルートが限られていたので、大きな木を入れるのが大変でした。

高さ5.5mのアオダモを、駐車場後ろのせまい階段を使って運び込みました。

そのほか、コナラ、シラキなど。

この住宅街は、地盤が固い地域。20~30センチほども掘れば固い基盤に当たります。

なるべく深くまでほぐし、樹木がしっかり根を張れるように配慮しました。

このような固い基盤の地ですから、やはり通気浸透水脈の造作は欠かせません。

下草を植えてマルチングをすれば完成です!

凹凸のあるナチュラルなラインの石だたみが、雑木の景になじみます。

既存の芝生との縁切りには、エッジ材と砂利を咬ませました。

これなら、芝生が入り込みにくいかと思います。

*******

作業のあいだ、毎日のようにチェロの演奏がきこえてきました。

旦那様は、元オーケストラの指揮者だったそう。

いろいろな楽器の音色を美しくまとめあげる指揮者。

雑木の庭も通ずるものがあるような気がしました。

新緑の季節になり、このお庭が一斉に芽吹き始めたころ、リビングからタクトを振って草木たちの音色に耳を傾けてくだされば幸いです。

素敵な物語を描かせていただき、ありがとうございました(*^_^*)

<2022/3/11 ”雑木の庭は、オーケストラのよう”>

ベルギーの街に想いを馳せて

今月初めに完成した京都市西京区O様邸のお庭。

ベルギー産のアンティークレンガをふんだんに使用させて頂いた、ヨーロピアンテイストを感じさせる空間に仕上げました。足元は、夏場シェイドガーデンとなるので、日陰に強いカラーリーフを主体とした宿根草(ホスタ、クリスマスローズ、ヤブコウジ、ヒューケラ、アジュガなど)を。

このお庭には、いろんな種類の桜が数本、モクレン、そして樹高5mを超えるハナミズキが2本生えてお互いに枝葉を絡ませて緑陰をつくっており、すでに素敵な雰囲気のある空間でした。なので、ハード面を整えれば、絶対さらに素敵なお庭になるという確信がありました。

まずは背景となるフェンスの制作からはじめました。

フェンスのあいだ4か所ほどに、レンガを積んだ柱のモニュメントを配置。

背景の景色のアクセントとして効いてますよね。

アイアンフックもつけてみました。ここにこぼれんばかりの花鉢でも掛けてくださればと思って。

ベルギーの街では、建物の窓という窓から競い合うように花鉢を飾られていた、というOさまのお話からヒントを得たのでした。

リビングからお庭へのアクセスは、もとは壊れかけた小さな縁側があったのですが、これを撤去し、ちょっと広めのアウトドアリビング的なデッキを造らせて頂きました。

90度ではない個性的な建物の外郭に合わせたデッキ。

大工ではない僕、板材の加工にかなり苦戦しました(笑)

でも実は、僕の曽祖父は長野は善光寺の宮大工だったそう(*´ω`*)

その血をひいているから、きっとできる!そう自分に言い聞かせて(笑)

また、お庭の一角には、景色のポイントとしてレンガのモニュメントを制作。

アンティーク感を出すため、目地の仕上げにはこだわりましたよ。

モニュメントは少しアールをつけて強度を高めるとともに、立体感と動きを出しました。

レンガって石同様に表情豊かでおもしろいなぁと思った瞬間です!

園路は、ピンコロ石、ボーン型(骨型)レンガ、コンクリート平板など、もともとお庭にあったものを使わせて頂きました。また、立水栓は完全オリジナルで創作させて頂きました。

掘削時に、土の下から排水桝を発見しましたので、そこを受け盤としてモルタルで制作…

このように、ディテールまで丁寧に手を入れさせて頂き、足掛け2ヶ月の工事は完了したのでした。

リビング正面のハナミズキの足元には、いろんな種類のクリスマスローズを忍ばせてみましたよ。

リビングからの眺めも素敵です(*^_^*)

イマジネーション溢れる素敵な空間づくりをさせて頂き、ありがとうございました。

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<2022/2/20 ベルギーの街に想いを馳せて>

ベルギーに想いを馳せる庭

( 京都市西京区・O様邸 / 2022)

大きな桜とハナミズキがポイントのOさまのお庭。洋風な雰囲気にすることは最初から決まっていました。あとはどんなマテリアルを使ってどんなデザインにするか。計画から一年の時を経て、ようやく施工した案件です。

いろんなレンガをあちこち探しまわり、ベルギーのアンティークレンガを使わせて頂くことに。

ベルギーレンガをご提案させて頂いたところ、偶然Oさまもベルギーにご縁があるようで…。

昔お得意先のベルギーの会社に出張で伺ったことがあるそうで、花いっぱいの街並みがとても印象的だと話しておられました。それをお聞きして、このお庭も花いっぱいにできたらいいなと想像が広がり…。ひとつの事柄から話がどんどん膨らむのは良い流れ。

要所要所にレンガを積み上げ、鉢を飾る花台やアイアンフックを取り付けるなど、色とりどりのお花が立体的に咲くようなアイデアを次々と仕掛けさせて頂きました。

また、園路はもともとお庭にあったものをメインに再利用。ボーン型(骨型)レンガやピンコロ石、コンクリート平板など、使えるものはなるべく使わせて頂きました。これでOさまの思い出も色褪せることはありません。

「マテリアルが生まれ変わって使われる。」

これはまさに、お庭のリフォームの醍醐味ともいえるでしょう。

お客様のベルギーのご縁もあって、お庭に一段と素敵な物語が添えられました。

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耐久性・機能性をもたせたウッド・バンブーフェンス(京都市左京区/2022)

前回竹垣(御簾垣)が造られてから推定10年以上。もう原型をとどめないほどにまで朽ちていましたので、作り直すことになりました。ただし、同じ御簾垣をつくるべきなのか…。

ここは家の裏側に当たり、その向こうは谷となり下を川が流れているということからして、壊れやすい形状のものは危ないのではないかと思い、なるべく骨格が頑丈なものを検討。

ということで、木製フェンス(ウッドフェンス)をご提案させて頂きました。

御簾垣のラインを踏襲して横方向の板を這わせ、その間に何箇所かアクセントで小竹を挟み込む和モダンなデザイン。板の塗装は、母屋に合わせた落ち着きのある濃い茶色(ウォルナット)で。適度な目隠しと風通しを兼ね備えたウッド・バンブーフェンス。木材は、地元京都の桧材を使用しています。

竹のほうが早く朽ちるかとは思いますが、その際は、小竹のみ交換すればよいので、総合的なコストパフォーマンスはかなり高い構造だと思います。

ウッドフェンスは、アルミ等の素材に比べ温かみがあり、周囲の緑とも合い、とても柔らかな景観となります。定期的な重ね塗りをすればより耐久性は高まります。柱の根元に水が回りにくい構造にすれば、15年は問題なく使用できるものと思われます。近年木造住宅が再注目されていますし、お庭の背景へのウッドフェンスは大変おススメですよ。

<京都市左京区S様邸/2022>

水道を使うのも楽しくなりますネ *.,”\(*‘v‘)/~♪(京都市左京区/2022)

よくある色気ないプラスチック製の水道。

ホースもむき出しのままで年々劣化し、なんとなく使うのを遠ざけてしまっていたようです。

ホースを見えないように収納したい、とのご希望から、壁から20㎝ほど離してウッドフェンスを設置。そのフェンスの中にオリジナルの立水栓をはめ込むように立ち上げ、景色に立体感を出しました。立水柱はモザイクタイルを貼り付け、まわりにはアンティークな塗装を。少し緑を添えることで、ナチュラルな雰囲気を感じる”お庭”になりました(*^-^*)

これなら、水道を使うのも楽しくなりますよね♪

庭花では、敷地の一角のちょっとしたところでも、お洒落で素敵な空間に変身させますよ。

いつでもご相談くださいませ(^^)/

<京都市左京区T様邸/2022>

アンティーク&カントリー調のお庭に♪(滋賀県大津市/2021)

家を建てた際に植えた4本のコニファーが、気が付けば大きくなっていて…。最初は可愛かったのに…。そんな話、よく耳にします。

当初は、このコニファーをどうしたらよいかとのご相談だったのですが、お話を進めていくうちに、アンティークなお庭にリフォームしたいという流れになりました。

メッシュフェンスでお隣の駐車場が丸見えなので、アンティークレンガとウッドフェンスで目隠し。既存の門塀の笠木にもアンティークレンガをのせて、景色に統一感を出しました。

植栽エリアはもう少し手前まで広げ、地形に起伏をつけました。高木にはアオダモ、ナツツバキ、ヤマボウシウルフアイなど。低木やカラーリーフ、宿根草もふんだんに植えましたので、季節を問わず彩りを楽しむことができますよ。

(滋賀県大津市K様邸/2021 作庭集もご覧ください)

これならティータイムを楽しめますね♪(京都市西京区/2021)

シラカシやリキュウバイ、コブシなどが大きく育ち、お庭がすっかり暗くなっていたI様のお庭。

お庭でティータイムを楽しみたい、という奥様のご希望を叶えるべく、リフォームさせて頂きました。

UNISONのレンガを床と土留めに用い、要所に花台として積み上げ、景色のポイントに。

もともとグリーン系の葉色のものばかりでしたので、銅葉や銀葉、明るい黄緑などのカラーリーフ系の下草や低木をふんだんに植え、彩り豊かなお庭に変身!

これならちょっとした椅子とテーブルもおけますので、いつでもティータイムにできますね♪

(京都市西京区I様邸/2021)

エシカル庭園「ジャパニーズガーデンの令和的解釈」

( 京都市左京区・M様邸 / 2021)

 UNISONフォトコンテスト2022 

  「住まいと暮らし部門(プライベートガーデン)」入賞「にわそと暮らし賞」受賞


敷地の増加により、既存の庭が中途半端な形状になってしまったことから始まったお庭の大々的改修。

敷地の中央に孤立してしまった生垣などは撤去し、全面的なリフォーム(リノベーション)をご提案させて頂きました。

お庭では、休日にご主人がお茶を嗜んだり、ご家族で集まってバーベキューをしたいとのご希望から、中央をオープンスペースとしてデザインさせて頂きました。敷設材は、UNISONのコンクリート平板(Livio)。

家屋が木造瓦屋根の日本建築であったことから、和の雰囲気は踏襲させたかったので、石灯篭や大きな景石などを随所に配し、日本庭園の趣を演出。先出のUNISONコンクリート平板はフラットタイプとスリットタイプをランダムに織り交ぜて敷設することで、流線型の「砂紋」をイメージ。日本庭園の“海”(本来は砂利)を、現代のマテリアルで表現してみました。ちなみにコンクリート平板は、クラッシャー基盤の上に砂で据え付けるため(端部など、一部をモルタルで固定しています)、雨水浸透性が高く、周辺の植物の根の生育にも影響が少ないので、環境にやさしい素材ともいえます。

また、既存の玄関前からのつながりは、諏訪鉄平石と細かい石だたみで景色に変化を出しました。

掘削時に大量に出てきた川石は、庭の一角に石積みとして再利用。この石積みは当初のプランにはありませんでしたが、地産地消のアイデアで素敵な風景を作り出すことができました。

このように、和を基調としながらも、眺めるだけの日本庭園ではなく、多様なライフスタイルにも対応でき、すべての生き物にも優しい、エシカルでエコロジカルなお庭となりました。

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芝生が映えるさわやかな雑木の庭

( 滋賀県大津市・F様邸 / 2021)
家のリフォームに合わせて、お庭も全面改修させていただきました。

お庭の方位をまず見極め、西側に大きな木の群落を取り入れて木陰をつくることから考えました。でも冬場は陰になりすぎると暗くて寒くなってしまいますので、落葉樹主体にしたいと思い…コナラ、アオダモ、ジューンベリー、ヤマザクラ、ヤマコウバシなどを。落葉樹で西日に比較的強い樹種は限られていますので、その樹種選択はとても大事だと考えています。

まんなかは集いの場として芝生にしていますので、その周囲を高い木々で囲むようにデザインし、プライベート感を出しました。

和室前に石積みと高木植栽をすることで芝生広場との空間を区切りました。これなら、和室からは芝生やレンガ花壇は見えにくく、和のテイストを感じられる風景になります。

玄関前から芝生広場へのエントランスは、レンガとコンクリート枕木の園路で軽やかなリズム感で。お庭へ向かう高揚感を演出。

比叡山山麓の花崗岩真砂土は、目が細かく根詰まりしやすいので、土壌改良に力を注ぎました。ダンプトラック満載で搬入したバーク堆肥をはじめ、真珠岩パーライトや微生物活性汚泥、燻炭、もみがらなども混ぜ込んで基盤の土を改良し、縦横に張り巡らせた通気水脈の造作でお庭全体の水や空気の移動を設計しました。お庭の一角には、深さ1mほどまで重機で掘り下げ、そこに石を空積みして蓋をした天然の排水口を設けました(スライドショー8枚目)。大雨で表面排水が飽和した際は、この排水口に流れ込む仕組みとなっています。

シナノキ、スズランノキ、ナツツバキ、紅ドウダンなど、繊細な雑木も(もちろん生育環境を考えながら)植えていますので、今後の生育状態の経過が楽しみでもあります。

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木々をはぐくみ、景色をはぐくむ通路庭

( 京都市左京区・T様邸/2018 ~2022)

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新築のお宅のぐるりを、変化を楽しみながら歩ける”通路庭”にしてみました。

まず、玄関前では、動きのあるイロハモミジとヤマコウバシが出迎えてくれます。

イロハモミジは、通る人を思わず立ち止まらせてしまうほどの鮮やかな紅葉。

なかなか落葉しないヤマコウバシの茶色いシックな色の葉は、冬でも玄関前を飾ってくれるので、寂しくありません。

お庭へのアプローチは、川石を敷き詰めた石だたみから三和土風洗い出しの小径、そして延石や石臼の飛び石、砂利敷きへと変化していきます。

アプローチ沿いには、コナラ、アオダモ、ヤマボウシなどの木々が色を添えます。

もともと、土壌基盤がかなり悪く、固い粘土やコンガラなどの建設残土が各所に見られた土地。

夏場の過酷な西日を受けやすい条件も相まってか、2018年に植栽した木々の成長が芳しくなく、なかなか枝葉が伸びません。そこで、2021年に土中環境改善のメス入れ、通気水脈の造作、そして高木の補植をさせて頂きました。お庭の西角に新たに植えた株立ちのコナラがお庭に木陰をつくることで、他の植物が快適に育つことができることと願っております。また、2022年には、道路沿いに低いウッドフェンスを設置させて頂き、根元への直射の緩和を促しました。

やがて木々が大きく育つにつれて、足元の植栽環境もまた変化していくことでしょう。また、玄関や和室への日射を遮ってくれれば、夏場の室内の温度上昇も抑えられると期待しております。

まだまだ始まったばかりのお庭ですが、お客さまとともに、ゆっくりと末永く見守り育てていきたいと思います。

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レンガと枕木のポタジェガーデン

(京都市左京区・T様邸 / 2021)

お庭の一角に、どこかのカフェみたいなナチュラルガーデンをつくりたいというご依頼。

軒の長い和モダンな木造建築の家屋ですので、アンティークな雰囲気で既存の庭風景になじむよう配慮しました。

背景のブロック塀沿いに横板を隙間なく並べたウッドフェンスに、花壇のポイントに中古枕木を使うなど、随所に木を使うことでナチュラルで穏やかな雰囲気をだしました。

近くにはカツラ、アオダモ、ブルーアイス、ヤマボウシなどの高木が生えていますので、ジューンベリーとナツハゼを添えて、森からお花畑へつながるような景色を。

花壇といえども、地形に起伏を出し、宿根草や低木類も背丈のあるものを植えましたので、四季を通してボリュームのある空間を楽しめるようになりました♪

また、ガーデンの横には野菜や花を育てる畑も併設しておりますので、まさにポタジェガーデンとしてご家族で楽しんでくださっています。ありがとうございます(*^-^*)

#雑木の庭 #花の庭 #雑木と花の庭 #宿根草の庭 #アンティークレンガ #ウッドフェンス

変化からの進化。 2022 謹賀新年

 

(倒木更新の典型。枯死した木の上に落ちた種子からの芽生えが、次世代の森をつくっていく。屋久島にて。2009筆者撮影)

 2022年があけました。

 「コロナ」という世界を大きく揺るがすウィルスは、2年が過ぎた今もなお、変異を繰り返しながら世界に猛威をふるっています。私自身もよくわからないままに、メディアから入る情報だけを頼りに自分なりに行動を判断するしかありません。とりあえずワクチンも接種しましたが、どこまで効果があるのかは自分では全くわかりません。

 いろいろなことが制限されてきたこの2年間。その間に私は、いろいろなことを考えさせられてきました。

 しかし、変異したのはウィルスだけではありません。人々の考え方、生き方(ライフスタイル)、価値観…。いろいろなものも確実に「変異」しているように感じます。それに合わせて私自身も「変異」したなぁと思います。

 その「変異」をどう捉えるか。「変異」というと聞こえがあまりよくないですが、私はそれを「進化」と捉えてみようと思っています。

 2021年、“庭花”のスタイルは大きく進化した1年でした。庭の手入れを中心に考えていた年間スケジュールを根本的に見直し、庭づくりを積極的に組み込んでいきました。庭づくりをするのならば、植栽は必要不可欠。その植栽環境への配慮に特に情熱を注ぎました。過去に手掛けてきたお庭でも、植物の成長が芳しくないところは、改めてメス入れをし、土中環境の改善を試みました。(この技術に関しては、今後少しずつお話していこうかと思います(Instagramでは度々投稿しております)。私は愛知県のJinen Gardenさんからその多く(基礎)を学ばせて頂きました。土中環境の改善の重要性については、千葉県の造園家である高田宏臣さんが有名ですが、その影響を受けた造園家が日本各地で活躍しており、Jinen Gardenの江川聡さんもその一人です。江川さんには本当に感謝です。)

<高田宏臣さんの代表的な書籍「土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」「これからの雑木の庭」>

 土中環境の改善、いわゆる土の中に空気や水が行き来できるような道(空隙)をつくってあげるだけで、植物の根系の発達は格段に良くなることが実感できました。おそらく、常にフレッシュな空気や水が土中を行き来することで菌根菌や好気性バクテリアが健全に生育し、それにより植物の根の成長ホルモンが活発になるのだと思います。私の経験ですが、京都の森では比較的普通に見られるコバノミツバツツジやヤマツツジ、ソヨゴ、アオハダ、シャシャンポ、ナツハゼなどを庭に植えるとすぐに樹勢がくだることが多く、その理由もわからず困っていました。しかし、通気水脈の造作をほどこし土中環境を整えると、これらの木々も健全な生育状態を維持できる傾向にあることがわかってきました(まだ時間経過が浅いので、今後も注意深く経過観察をしていくことが必要ですが)。また、表層のマルチングも大きい効果を上げていると思いました。木々の根もとにバーク堆肥や落ち葉などを敷きつめ、森林内の表層と同じような仮想A0層をつくってあげることで、夏場の根の温度上昇を防ぐと同時に乾燥も防ぎ、菌根菌やバクテリアの発達、分解微生物や昆虫類の生息をも促します。そうやって高木が順調に健全に生育をしていけば、その足元の中低木や下草類もすくすくと育っていきます。同じ科の植物同士でしたら、菌根菌を共生することもありうるかと思います。土壌が豊かになれば、落ちた種子からの発芽も率よく育つことでしょう。

 結局お庭もひとつの生態系であり、植えられている植物同士が密接に関係しあって生きています。そこにくる鳥や虫も、受粉や食餌をする生態系の一員として不可欠な存在です。そうやって生き物たちのいろんな関係性を意識し、お庭づくりを「自然環境づくり」として捉えれば、私ガーデナーとしてのお庭への向き合い方も大きく変わってきます。

 2021年はそんなことを改めて実感した一年でした。

 自然が好きでこの仕事に就いた。その原点を忘れずに。

 原点回帰と進化発展、そして技術の深化。その間をいったりきたりしながら、今年も私は歩み続けたいと思います。

 

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

庭花 niwahana landscapes kyoto 代表:吉野ひろき

<2022/1/3 変化から進化へ。2022 謹賀新年>

森の中の和モダンの庭(2)

さて、前回の続き。

(さて、…といいながら、前回投稿からずいぶん時間が経ってしまいました(笑))

植栽です。

3t車と4t車に積まれた樹木たちを、次々とお庭に。

まずはダイナミックな樹形のアオダモ。

お庭の中央にドーンと植え込みます。

コナラ、アカシデ、アオダモ、ヤマモミジ、ヤマボウシ…

大きな樹々が次々と空を飛び、所定の場所に収まっていきます。

空を飛んでいる段階で、植付位置、隣の木との距離感、木の向き・傾きなんかを

ある程度決めておくことが重要なんですよ(*’ω’*)

おおっ!一気に良い感じになってきました✨(≧▽≦)✨

雑木は、単体ではちょっと頼りない感じですが、複層に組み合わせてこそ生きてきますね。

早くも来年の芽吹きの季節が待ち遠しい♪

…高木を植えたら、あとはお庭のディテールを仕上げていきます。

UNISONの組積材(タウラ)を使ったベンチ。

駒寄垣(犬矢来)を彷彿させる細かな縦格子がとっても上品です。

天板は、諏訪鉄平石。

お客さまはお忙しいお方。

夏場でも散水を忘れることのないよう、タイマー式のドリップチューブを配管しました。

また、既存の玄関前からお庭へのつながりは、石だたみに。

最後に、2段式の縁側をつくれば、お庭の完成です!

中央のコンクリート平板は、ランダムな波模様で海をイメージ。

日本庭園の定番である「砂紋」を現代のマテリアルで表現してみました。

眺めるだけでなく、使える和モダンの庭の完成です!

秋冬は葉が落ち明るいお庭。

夏は葉っぱのベールに包まれ優しい木陰となるお庭。

四季をとおして様々な表情を見せてくれるお庭。

お庭はできた時が、オワリではなく、ハジマリ。

草木の成長とともに景色がどんどん変化・成長していくのが楽しみですね。

素敵な経験をまたひとつさせてくださり、ありがとうございました♪

<2021/12/13 森の中の和モダンの庭(2)>

森の中の和モダンの庭(1)

秋は早足。

ついこの間まで汗ばむ陽気だったのに、もう上着がいる寒さ…。

今日の雨で色づいた葉も散っていくのでしょうか。

さて、先日完成したお庭をご紹介します。

和テイストでまとめた雑木の庭、といえばしっくり来るでしょうか。

お庭の一角に織部灯篭を配置し、落ち着いた雰囲気に仕上げました。

既存の玄関前から石だたみを通じてお庭へと続きます。

お庭の中央は憩いのスペース。

コンクリート平板で意匠性をもたせて。

では、施工の様子。

最初はこんな感じでした。

大きくなりすぎた生垣がスペースの中央にあり、どうしたものかという…

さらに周辺は、アレチヌスビトハギ、アメリカセンダングサ、ヤブガラシ、ヘクソカズラなど、お庭にとって大敵な雑草が繁茂しており、管理に悩まされておりましたので…

まずはこれを伐採撤去していくことに。

木々の抜根と表層の剥ぎとりには、やはり重機が必要。

ということで、重機を入れるがために、フェンスとブロック塀を一部カット。

重機があれば本当に仕事が早い(*^-^*)

あっという間にさら地になりました。

さぁ、お庭をつくっていきますよ。

まずは境界部分。

アルミフェンスがかなり視認性の高いものでしたので、軽い目隠しのため、重ねるようにウッドフェンスを設置。

アルミフェンスの柱を利用して立込みました。

このウッドフェンスが、後々お庭の借景としてとても効いてくるんです!

お庭に、石を入れていきます。

お庭の中央のスペースには、模様のあるコンクリート平板を張りました。

ランダムながらもリズム感を意識して。

UNISONの Livio[ai]60 の 300角 と スリット 。

既存の玄関と駐車場からのアプローチは、大判の鉄平石でダイナミックに。

なんとなく、お庭らしくなってきましたね(*^_^*)

今回はここまで。

続編はまた次回お伝えしますね。

<2021/11/22 森の中の和モダンの庭 (1)>